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次はBlues Bureau Internationalからの6枚目の,現時点では最後のアルバムになります.内容はタイトルの通り,モダン・ブルースの三大キング,B.B.キング,フレディ・キング,そしてアルバート・キングの作品をカヴァするという企画です.もっとも全作品がそうではなく,最後はエルモア・ジェイムズの曲で,リトル・キングという人がカヴァしています.洒落なのかな.そしてアルバート・キングに「ブルース・パワー」という曲もあるのですが,収録されているのはエリック・クラップトンの同名異曲です.これもシャレなのか.
https://www.discogs.com/ja/release/8200008-Rick-Derringer-The-Three-Kings-Of-The-Blues?srsltid=AfmBOorqiLWyIlmjZRQL2L01B2ko31SE9OQwiTNkxIQbdtd1oSOlViWs
実はこのアルバムは編集盤です.3作目の『Blues Deluxe』と4作目の『Jackhammer Blues』からの抜粋が主ですが,アルバートの「Born Under A Bad Sign」だけは『Fit For A. King (L.A. Blues Authority Volume IV)』という同レーベルのオムニバスからの収録となっています.
https://www.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_kledMCG6uukzwgvnNOyg7bNNyVVWrHGJ8
2025年3月2日に紹介した1983年4月13日のニューヨークのリッツでのライヴのCD化になります.参加者はリックさん,カーマイン・アピス,ティム・ボガードに加えカーラ・デヴィート,サウスサイド・ジョニー,テッド・ニュージェントでした.1983年にVHSで12曲が発表されていました.1985年にはLDも.一部に名義や曲名の変更が見られますが今回も同じ12曲です.VHS: https://www.discogs.com/ja/release/5293808-Rick-Derringer-Rock-Spectacular
CD: https://www.discogs.com/ja/release/8899903-Rick-Derringer-Feat-Ted-Nugent-Live-At-The-Ritz-NY
振り返っておきますと,カーマイン・アピスとのコラボはリッツの前年の1982年3月4日に武道館で開催された「Rock Super Session Vol.1」に始まり,この時リックさんは初来日を果たしました.最終的にDBAとしてアルバムを発表したのは20年近くが経過した2001年でした.
音源のみは見つからなかったので,動画をもう一度貼っておきます.
https://www.youtube.com/watch?v=mCXdI2aGe-s&list=RDmCXdI2aGe-s&start_radio=1
2011年に『Rick Derringer Feat. Ted Nugent – Live At The Ritz, NY』というタイトルでABC Entertainment というところからDVDやCDとDVDの2枚組がリリースされています.
7年ぶりにBlues Bureau Internationalからのリリースで都合5枚目になります.https://www.discogs.com/release/8461765-Rick-Derringer-Knighted-By-The-Blues
前回は書き忘れていましたが,バックは『Free Ride』にも参加した Ron Reinhardt と Dave Reinhardt だけで,リックさんはヴォーカル,ギター,ベースを担当し,『Free Ride』でベースも弾いたロンはキーボードのみで,デイヴはドラムスでした.『Free Ride』にはホーン・セクションがいましたが今回はなし.なおロンさんとデイヴさんは兄弟です.
単独アップされている曲のリンクを貼っておきます.
1 The Mess Around レイ・チャールズの曲
2 Sometimes https://www.youtube.com/watch?v=-4Co15uzN5E 奥さんと共作
3 Give Me Some Money 奥さんと共作
4 If 6 Was 9 ジミヘンの曲
5 Knighted By The Blues https://www.youtube.com/watch?v=3wvzpTvwT_k 奥さんと共作
6 Jenda 奥さんの名前, 奥さんと共作
7 Cat On A Hot Tin Roof リック作
8 My Gals Kinda Crazy https://www.youtube.com/watch?v=8Qu9x_BiO4g 奥さん作
9 Time To Go リック作
10 Funny I Still Love You https://www.youtube.com/watch?v=MgYC_zzUclk レイ・チャールズの曲
再生リストがあったのですが現在は利用できなくなっています.復活するかも知れないのでリンクを貼っておきます.
https://www.youtube.com/playlist?list=PLQdhUp7ORi4w71XG6dLYU2Ktsa2A7FpXd
次はちょっと困りもので,持っていないし聴いたこともありません.Sound Ground Recordsというレーベルからのリリースですが,The Derringers のアルバムを2005年からリリースしていることと,4月5日に紹介した『Live At Cheney Hall』(2002)のライヴ・ヴィデオを2006年にDVD化したことしか出て来ませんでした.https://www.discogs.com/ja/release/4755719-Rick-Derringer-Rockin-American
「Real American」はハルク・ホーガンのテーマで,1985年にオムニバスの『The Wrestling Album』に収録もされましたが,同じテイクかどうかは不明です.他にも既発曲がありますが,半分ほどは未発表曲です.
次も企画ものになるでしょうか,ジャズっぽいアレンジで演奏されるリメイク集です.Big 3 Recordsというところからのリリースになりますが,Discogsには本作以外に1973年の Oscar McLollie という人のLPが1枚あるだけです.https://www.youtube.com/playlist?list=PLMdAKHdFUZladWCMq1U7M57qXZ9bxpkuA
「Celestial Love」は The Derringers 名義で2001年に発表されており,「Hot & Cool」と「Good 2 Go」は同名義で2010年にリリースされます.
ハードロック・バンドの Derringer ではないこの The Derringers は今世紀に入ってからアルバムのリリースが始まっていますが,のちにまとめて紹介する予定です.また非常に情報が少ないので何かご存知の方はお知らせいただければ幸いです.
次作はこの板,正確には『Edgar Winter & Winter Family Board』でも当時話題になっていたちょっと謎めいた企画でした.今振り返ってみるとタイトルが示す通り,ベスト曲のリメイク集です.7曲がマッコイズのナンバーで,5曲が最初のソロ2枚,『All American Boy』と『Spring Fever』からです.「Hang On Sloopy」は双方にかかりますが他に「Hang On Sloopy (Reggae)」もあります.「Let Me In」と「Beyond The Universe」はデリンジャーのファースト,『Derringer』からでした.都合14曲.
https://www.youtube.com/playlist?list=PL44gxJwuwoabe8RmXynEf4l_u8RuC3iH5
『Hoochie Koo Once More』は翌年にリリースされた増補盤で,エドさんの『Real Deal』から「Hoochie Coo」が,DBAの『Doin' Business As…』から「Everybody's Comin'」が追加されています.経緯は不明です.
今世紀に入ってから最初の作品はDerringer, Bogert & Appiceの『Doin' Business As…』でしたが,昨年4月17日に紹介済みです.その次は『Live At Cheney Hall』で,コネチカット州マンチェスターにあるチェニー・ホールでのライヴです.マンチェスターという地名ですがアメリカ北東部にあります.
メンバーはベースにBruce Waibel,ドラムスにTom Curialeを従えてのトリオでのライヴになります.動画もあります.
Bruce Waibelはこの時以外の参加はないようですが,トム・キュリアルTom Curialeは1994年から2012年にかけてリックさんのドラマー兼ツアー・マネージャーだったそうです.『Vintage Guitar』,p.63,2025年8月1日.
https://fliphtml5.com/pyepf/jkrb/Vintage_Guitar%3A_Rick_Derringer/
リックさんと一緒に来日したことがあるとの情報もありましたが確認できませんでした.ジョニーさんの最後の来日になる2014年4月の公演にドラマーとして参加していました.『Step Back』にも参加しています.
音源: https://www.youtube.com/playlist?list=PL44gxJwuwoaawrHH1eMOMpaZOI0j6pqK-
動画: https://www.youtube.com/watch?v=nqyhpZlabtQ
続く『Jackhammer Blues』もBlues Bureau Internationalからのブルース・カヴァ集になります.前作との違いは白人ブルースのカヴァが3曲と少なくなったことと,B.B.キングに始まるモダン・ブルースのカヴァが多いことです.前回メンバーを書き忘れましたが,Segovia Baderがベースで,Brad Kaiserがドラムスなのは同じです.キーボードだけはStuart BlankからMark Robertsonに交代しています.これらのメンバーはリックさんの他の作品への参加はありません.
https://www.youtube.com/playlist?list=PL44gxJwuwoabCsjRM3QFGPD4v5jYSJE4_
次作『Blues Deluxe』は5年ぶりにまた Blues Bureau International からのブルース集になります.最初の2作では第1作の「Mean Town Blues」以外はリックさんのオリジナルでしたが,本作はカヴァが多いのが特徴です.もちろんアメリカ黒人による本来のブルースの曲もありますが半分ほどで,残りは白人アーティスツの作品を取り上げています.アルバム・タイトルの「Blues Deluxe」はロッド・スチュアート在籍の第1期ジェフ・ベック・グループの作品ですが,B.B.キングの「Gambler’s Blues」にバディ・ガイの「Stone Crazy」を繋げたものです.
他にもクラプトン,フリートウッド・マック,ボズ・スキャッグズの曲も取り上げられており,この白人作品のカヴァは次作にも受け継がれて行きます.さらに自作の「Funky Music」と「Still Alive And Well」のリメイクも収録されています.
https://www.youtube.com/playlist?list=PL2FLxajeSGIC7-anT0T18gP7PoDjte2Ol
次作『Tend The Fire』は1997年のリリースで,珍しく『炎のように…』という邦題がつけられています.意味は「火の番をする」です.レコード会社は Blues Bureau International ではなく,Code Blue というところです.事情は不明.次作はまた Blues Bureau International になります.本作はロック寄りの選曲ですがブルースもあります.自作は1曲のみ.https://www.youtube.com/playlist?list=PL44gxJwuwoabpfiENuYfGjQXy8UVDtvaM
キーボードに Peter Fish,ベースに Mike Leslie,ドラムスに Kevin Hupp という布陣ですが本作のみ.なお Kevin Hupp は1990年のエドさんとの来日の際のドラマーでした.
ジョニーさんがスライドで1曲,エドさんがサックスで2曲に参加.他にホーン4名が加わっていますが,BS&Tやブルース・ブラザーズ・バンドで有名なトム・マローンがサックスでクレジットされていて,これは当然トロンボーンでしょう.
[追記] と思ったらサックスも吹くのですね.失礼しました.ベース・ギターも弾くそうで二度びっくり.
リックさん復活第2作『Electra Blues』は前作同様に Blues Bureau International からのリリースで,同レーベルには6作を残しています.本作は全曲リックさんのオリジナルです.メンバーはベースが Brad Russell,ドラムスが Andy Doerschuk で前作と同じですが,前作参加のギタリスト Kevin Russell は参加していていないのでトリオでの演奏になります.https://www.youtube.com/playlist?list=PL2FLxajeSGICKcIUXToO1PO9DL9OQ79Lf
「Blue Boogie」は珍しくインストルメンタル,と思ったら前作の「Blue Velvet」もそうでした.ソロ第1作の『All American Boy』の「Time Warp」も.他にもあったかな.
一昨年の12月28日に書いたように,リックさんには『Good Dirty Fun』(1983)のリリースから『Back to the Blues』(1993)までおよそ10年間のレコーディング・ブランクがありました.その間の活動については既に紹介しましたが,訃報に際してもかなり言及されていて,リックさんの活動の幅の広さがうかがえます.エドさんの初来日に同行したのも1990年1月でした.さて『Back to the Blues』ですが,ジョニーさんの『Guitar Slinger』(1984)を思わせるタトゥの入った手の甲が印象的なスリーヴです.タイトルを見ると有名ブルースのカヴァ集と思われるのですが,実はジョニーさんの「Meantown Blues」以外はリックさんのオリジナル曲でした.もう完全にCDの時代ですので11曲で61分,ギターもたっぷり弾きまくっています.ちなみに前作は37分半ほどでした.
https://www.youtube.com/playlist?list=PL44gxJwuwoaYVTCibnY4bYmvOr_6TYTdD
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