NEW CONTRIBUTION FORM
スポンサードリンク
そして月日が流れ,2001年になってDBAのスタジオ録音盤がリリースされました.『Doin' Business As...』というタイトルで,ドイツのレーベルからのリリースでしたがいきさつは不明.御存知の方は教えてください.音源は聴くことが出来ます.https://www.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_n-O6wCFGJTOi5JA-6BbuBqEFaC2Pk-XEY
2018年には「Hang On Sloopy」と「Rock 'N' Roll Hoochie Coo」を追加して,『The Sky Is Falling』といタイトルでスリーヴも変えて再発されています.こちらも音源があります.
https://www.youtube.com/playlist?list=PLofMqCUyUzc5f1L1uS0751Abz-OQaLzae
以下はリックさんを離れてしまいますが,DBAに先立ちチャ―こと竹中尚人さんとのコラボで2000年に『Char, Bogert, Appice – Live』がリリースされています.「&」はついていないようです.2007年1月19日のNAMMショーでジョー・ボナマッサを迎えてBonamassa, Bogert & Appiceとして「Superstition」を披露したこともありました.
しかし残念なことにティムさんが2021年に亡くなってしまい,2023年には元祖BBAのジェフさんまで天に召されてしまいました.
BBAの遺産は2023年に『Live In Japan (‘73)』に1974年のロンドンのレインボー・シアター公演を加えた『Live In Japan 1973, Live In London 1974 』4枚組が,2024年に『Beck, Bogert & Appice In Japan ‘73』として武道館公演などを加えた7枚組がリリースされました.
前回書いたように1983年4月13日のリッツでのライヴの際にDBAのセットがあり,2曲が残されています.Lady: https://www.youtube.com/watch?v=bIsD885BOsQ
Have You Heard: https://www.youtube.com/watch?v=DJcP2-4bzmw
そしてこのままDBA名義のスタジオ録音に取り掛かったのかといえばそうではなく,同年中にリックさんとカーマインさんだけのDNA名義で『Party Tested』という7曲で31分ほどのアルバムをリリースしています.
DNAは Derringer And Appice の意でNは Rock 'N' Roll のように「デリンジャー・ン・ロール」と読むのでしょうか.ベースは5弦ベースのパイオニア,カリフォルニアのセッション・ミュージシャンのジミー・ジョンソンでした.
成毛滋さんと角田ヒロさんが,セッション・ベーシストの江藤 勲さんの力を借りて『大烏が地球にやってきた日』(名曲「メリー・ジェーン」所収)を制作したのが思い出されます.
音源はここに.
https://www.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_mAvFpswCK1GLjKq1mdYOu6nJYTPaX4xaM
小規模ながらリンゴよりも早かったカーマイン・アピスのオールスター・バンドは「もともとこのセッションは日本のプロモーターがカーマインに『ティム・ボガート(ヴァニラ・ファッジ)と日本人のギタリストでスーパー・セッション・ライヴをやってみる?』と持ちかけたのがきっかけ」(前書込の情報ソース)という話がありますが,最終的に実現するのは1999年のチャーとのCBAとかなり先の話になります.武道館皮切だったカーマイン・アピス・アンド・フレンズはその後アメリカに舞台を移すことになります.武道館の10日後3月14日のNYCのサヴォイ・シアター公演では同じメンバーにユートピアのカシム・サルトンが加わり,さらにフィル・ライノットなどのスペシャル・ゲスト3名が参加しました.後半は,ティム・ボガードを含むオリジナル・メンバーによるヴァニラファッジのリユニオンが実現しました.FM放送音源が残されています.
https://www.youtube.com/watch?v=V5UMWgoxYbU
さらに1か月後の4月13日には同じくNYCのリッツでリックさん,カーマイン・アピス,ティム・ボガードに加えカーラ・デヴィート,サウスサイド・ジョニー,テッド・ニュージェントも参加した公演もありました.こちらはリックさん名義の映像も残されています.
https://www.youtube.com/watch?v=dyFZgUuc1r8
他にも情報がございましたらお知らせください.このリッツのセットの中でDBAが実現しますが,それは次回に.
また少しさかのぼってリックさん初来日の話です.1982年の3月にリックさんはカーマイン・アピス・アンド・フレンズの一員として日本の土を踏みました.しかもいきなり武道館.他に名古屋,大阪(2回),福岡で計5回の公演を行ったそうです.他のメンバーはエリック・カルメン(gt.),トム・ピーターソン(bs.),デュアン・ヒッチングス(key.)でした.カーマインの弟のヴィニー(ds.)がデリンジャーのメンバーだったのが縁のようです.
映像もリックさんをフィーチャーした音源も見つかりませんでしたが,1曲貼っておきます.
・Paint It Black https://www.youtube.com/watch?v=dKd1Bc3NAnw
情報ソース:https://merurido.jp/magazine.php?magid=00012&msgid=00012-1323888829
少し見つかりましたので追加しておきます
・1987-09-with Robbie Dupree
https://www.youtube.com/watch?v=NZkINj8jibU
・1988-0211-with David Foster
https://www.youtube.com/watch?v=lWrd77mpDkY
・1988-03-with Roomful of Blues
https://www.youtube.com/watch?v=tb4RzejdWyc
・1987-09-with Robbie Dupree
https://www.youtube.com/watch?v=NZkINj8jibU
・1988-0211-with David Foster
https://www.youtube.com/watch?v=lWrd77mpDkY
・1988-03-with Roomful of Blues
https://www.youtube.com/watch?v=tb4RzejdWyc
話が少し戻りますが,1983年に前述のリックさんのアルバム『Good Dirty Fun』がリリースされた際に,収録曲の「I Play Guitar」のプロモーション・ヴィデオがが制作されました.1981年にMTVが始まり,当時はプロモ・ヴィデオが大流行していました.代表格はやはりマイケル・ジャクソンでしょう.『スリラー』は1982年でした.https://www.youtube.com/watch?v=-Gu5YQCdYEo
ちなみにギターはB.C.リッチのStealth(ステルス戦闘機のステルス)というモデルで,リックさんがエンドーサーとなって10月の『’83楽器フェア』でのデモ演奏のために来日しました.ちなみに初来日は前年で,カーマイン・アピスのバンドのメンバーとしてでした.
マイケル・ジャクソンの名前が出ましたが,大ヒットした「Beat It」(1983)のパロディ,アル・ヤンコビックの「Eat It」(1984)では,リックさんがライトハンド奏法を披露しています.リックさんの姿はありませんがプロモ・ヴィデオを貼っておきます.
https://www.youtube.com/watch?v=ZcJjMnHoIBI
1985年には米プロレスのWWFが企画したアルバム『The Wrestling Album』に参加し,リックさん作の「Real American」はハルク・ホーガンのテーマになりました.
https://www.youtube.com/watch?v=lZcQZTOeSLc
また同年には同団体のロディ・パイパーがホストのインタヴュー番組『パイパーズ・ピット(Piper's Pit)』にも登場しています.
https://www.youtube.com/watch?v=sWVQNun61w8
なお冒頭の曲名「I Play Guitar」が「I Play The Guitar」でないのは単に「私はギターを弾きます」ではなくて,「私はギター担当です」といった意味だからのようです.
前回のヴェンチャーズ30周年記念をきっかけに,同時期のリックさんの映像がいくつか上がってきましたのでご紹介します.実はリックさんはこの時期,本年2月27日に話題にしたアラン・メリルさん参加の『Good Dirty Fun』(1983)以来,ジョニーさんの「Meantown Blues」をカヴァした『Back to the Blues』(1993)までおよそ10年間のレコーディング・ブランクがあり,それを埋め合わせる意味でもその間の映像は貴重です.まずは『Late Night TV Performance』から.詳細は不明ですが,様々なゲストとの共演が見られます.
・1986-1016-with Cyndi Lauper
https://www.youtube.com/watch?v=dGcpBG90dGA
・1987-09-with Meat Loaf
https://www.youtube.com/watch?v=4koep_3gFgo
・1987-09 with Robbie Dupree
https://www.youtube.com/watch?v=NZkINj8jibU
・1987-12-Rock and Roll, Hoochie Koo
https://www.youtube.com/watch?v=mGJGXoQwv78
・1988-02 with Larry Carlton
https://www.youtube.com/watch?v=mXNWxAfrpiw
・1988-02- Hang On Sloopy
https://www.youtube.com/watch?v=XmdXiEEqLjU
・1988-03-with Edgar Winter
https://www.youtube.com/watch?v=kvNDPjGQZcQ
[追記] 最後の4本については2021年 6月10日に前板で報告していました.その時に判明していたのは,Lifetime Televisionというケーブル局の『Live from Queens』という番組らしく,司会は Joy Behar(ジョイ・ベハー)というコメディ女優だということまでで,今回もそれ以上のことは分かりませんでした.
なお白いヘッドレス・ギターはジョニーさん使用のアールワイン・レイザーではなく,ベースで有名なスタインバーガー社のスピリットというモデルです.
ちょっと珍しい映像が見つかりましたのでご紹介します.ヴェンチャーズの結成30周年記念のヴィデオでリックさんが客演し,チャック・ベリーの「メンフィス」を演奏しています.この曲はチャックのシングル盤ではリックさんが『Roadwork』で演奏した「バック・イン・ザ・USA」のB面でした.https://www.youtube.com/watch?v=4GlMe3ckQm0
日時場所等は見つかりませんでしたが,おそらく1988年で,翌年ヴィデオ・ソフト化されたようです.
ちなみにザ・マッコイズの名前はヴェンチャーズの「Walk, Don't Run 」のB面だった「The McCoy」に由来するそうです.
他にも多彩なゲストが参加しています.
https://www.youtube.com/playlist?list=PL7F416D97B1AB2DDB
1975年の9月にエドガー・ウィンター・グループはジョニーさんのバンドと一緒にカリフォルニアを回りました.同じクルーを使っていたので通常は交代でツアーに出ていたそうですが,この時は合同演奏を行って翌年7月に『Together』がリリースされました.ジョニーさんのライヴは『Captured Live!』として3月にリリースされましたが,EWGのライヴはいまだ公開されていません.約1か月後のロング・ビーチでの音源が見つかりましたのでご紹介します.
https://www.youtube.com/watch?v=MXc8eznY5Xk
「Guess I'll Go Away」は初めて見ましたが5台ものカメラを使っていたことが分かります.もっと見せて欲しいですね.ちなみにジョニーさんは前年の第1回にも7月5日に出演したそうで,こちらの映像はないのかな.音源は以下に.
https://www.youtube.com/watch?v=KuLyjEv9yEk
今回の映像は2年前に公開されていますが,その元になると思しき2時間21分半の映像がこの8月にYouTube公開されています.2010年に公開されたドキュメンタリーとありますが,テレビ映像だったのかな.撮影をした会社はフェスの直後に倒産してしまったという話ですが,フィルムはもっとある筈です.
https://www.youtube.com/watch?v=NNVrZg9VhVs
https://www.youtube.com/watch?v=KuLyjEv9yEk
今回の映像は2年前に公開されていますが,その元になると思しき2時間21分半の映像がこの8月にYouTube公開されています.2010年に公開されたドキュメンタリーとありますが,テレビ映像だったのかな.撮影をした会社はフェスの直後に倒産してしまったという話ですが,フィルムはもっとある筈です.
https://www.youtube.com/watch?v=NNVrZg9VhVs
待望久しかった「第2回アトランタ・インターナショナル・ポップ・フェスティヴァル」の映像がありました.1970年7月3日~5日に開催され,ジョニーさんは最終日に出演したとされています.ちなみにドラムスはエドさん.ランディーさんが抜けたため急遽代役となし,手がマメだらけになったそうです.7月中にボビー・コールドウェルさんのオーディションが行われました.https://www.youtube.com/watch?v=tivmvtg2Nq4
これまで「Mean Mistreater」が1971年の3枚組LP『The First Great Rock Festivals of the Seventies』に収録されていましたがCD化はなされず,2014年になってようやく4枚組CD『True To The Blues: The Johnny Winter Story』に「Eyesight to the Blind」「Prodigal Son」「Mean Mistreater」の3曲が納められました.今回の映像では「Prodigal Son」と「Guess I'll Go Away」を見ることが出来ます.
「あの年の夏はたまたまポップ・フェスティヴァルの当たり年で、週1回で約10万人を前に演奏することになったんだ」(アンクル・ジョン・ターナー,2004年のインタヴューから)とあるように,ジョニーさんトリオはデビューした1969年に少なくても18のロック・フェスに参加しました.ウッドストックなどに対してはマイナーですが,7月25日~27日にウィスコンシン州ミルウォーキーで開催された「ミッドウェスト・ロックフェスティヴァル」の最終日に登場した際の音源がありました.
It’s My Own Fault https://www.youtube.com/watch?v=r3Jn4E3ho2w
Divin Duck https://www.youtube.com/watch?v=Rs32dYiyHmQ&ab_channel=RareRock
余談ですが「Divin Duck」の画面に貼ってある写真はおそらく『milwaukee journal sentinel』というサイトのページからで,当日のものと思われます.ジョニーさんは翌月のウッドストックで弾いたのと同じギブソンSGスタンダードを弾いています.
https://www.jsonline.com/picture-gallery/entertainment/music/2019/07/26/see-who-played-milwaukees-woodstock-midwest-rock-festival-july-1969/1838159001/
このギターの画像はレアで,今回初めてブリッジ部分がはっきりわかりました.ビグスビーがついていたんですね.ウッドストックではビグスビーは外され,トラピーズテイルピース(ブランコ型)になっていました.
スポンサードリンク