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Vol.10はレスポール・ギターの特集でしたが,残念ながらジョニーさんへの言及はありませんでした.ジョニーさんもレスポールを弾いていたので,それらのレスポールについてはいずれご紹介したいと思います.
ジョニーさんは出て来なかったものの,ジョニーさんトリビュート・バンド(since 2017)を率いてYouTubeなどで活動している鈴木Johnny隆さんの記事がありました.ファイヤーバードやレイザー,ボス・コーラスやミュージックマン・アンプなどの使用機材(要するにジョニーさんと同じ)も紹介されています.
そのジョニーさんぶりはYouTubeにもたくさん挙がってますのでご覧ください.これは今回の記事についての動画です.
https://www.youtube.com/watch?v=N0VfmJ94Dwc&ab_channel=%E9%88%B4%E6%9C%A8Johnny%E9%9A%86
https://www.youtube.com/user/JohnnyGuitar1965/videos

キャピトル・シアターはニュージャージーのパサイクをはじめ全米に20か所以上あるそうですが,これはおそらく元祖のブロードウェイ沿いにある古いシアターです.
セットリストはアンドの標準的なものですが(スロー・ブルースは「Five Long Years」を採用),特筆すべきはドラムス・ソロの曲があること.クリームの「Toad」やゼップの「Moby Dick」同様に,ドラムス・ソロのために作られたリフだけで,曲名は不明です.オーディエンス録音で音質もよくないですが,この1曲だけでも貴重な資料ですね.1時間37分はたぶんフルセットでしょう.
https://www.youtube.com/watch?v=-70YQGJEhS4
告知を見るとTin HouseとともにEdgar Winter's Pure Trashという名前がありますね.初耳ですが最初はそう名乗っていたのでしょうか.ちなみにレコード・デビュは翌1971年になります.

EWGの放映は1973年7月17日で,ほかに「Rock N Roll Boogie Woogie Blues」と「Hanging Around」が放映されました.ジョニーさんの方は1974年10月29日で,ほかには「Golden Days of Rock & Roll」がありました.
上記2曲以外のソフト化は確認できませんでしたが,再放送でもあったのかYouTubeで見つかったものをご紹介します.「Hanging Around」以外は単独のものもありました.
Frankenstein ~ Rock 'n' Roll Boogie Woogie Blues ~ Hanging Around」
https://www.youtube.com/watch?v=sce9WiuBn7M
Johnny Be Good ~ Golden Olden Days Of Rock & Roll
https://www.youtube.com/watch?v=uPGK2iTpb2g
おまけはサディスティック・ミカ・バンドです.出てたんですね.1975年10月7日.
Wah-Kah! Chico(Time To Noodle) ~ 塀までひとっとび(Suki Suki Suki)
https://www.youtube.com/watch?v=6lnwgeh2Luc
1970年10月2日と3日のフィルモア・イーストの音源は『And Live』(1971)に収録され,さらに『Live at the Fillmore East 10/3/70』(2010)もあります.編集前の「I’s My Own Fault」や「Mean Town Blues」を聴くことができます.
https://www.youtube.com/watch?v=vco9N32c1Gg
1971年2月2日(1日説もあり)はストックホルムのKoncerthusetでの音源.
https://www.youtube.com/watch?v=rW8e5CAVIho
1971年3月13日のフィルモア・イースト.
https://www.youtube.com/watch?v=9vvpKtZwa9Q
https://www.youtube.com/watch?v=vco9N32c1Gg
1971年2月2日(1日説もあり)はストックホルムのKoncerthusetでの音源.
https://www.youtube.com/watch?v=rW8e5CAVIho
1971年3月13日のフィルモア・イースト.
https://www.youtube.com/watch?v=9vvpKtZwa9Q
関連でアンドのライヴ音源をご紹介しておきます.まずはアトランタ・ポップから.1970年7月5日.4日説もあるようです.
https://www.youtube.com/watch?v=KuLyjEv9yEk
1970年9月17日のシカゴでのアンドのライヴ音源です.ドラマーはボビーさんになっています.
https://www.youtube.com/watch?v=4HhbB94Yh50
https://www.youtube.com/watch?v=KuLyjEv9yEk
1970年9月17日のシカゴでのアンドのライヴ音源です.ドラマーはボビーさんになっています.
https://www.youtube.com/watch?v=4HhbB94Yh50

https://www.youtube.com/watch?v=Enw8ob5991w
グランド・ファンク・レイルロードもありました.これは5日かな.上腕の飾りはアームレットとかアームカフとかいうそうでジョニーさんもしていましたね.いまは男性用を見かけませんが当時は流行っていたのかな.
https://www.youtube.com/watch?v=5LTRSJC5nys
同フェスからは4日のジミヘンのみが『Electric Church』というタイトルでソフト化されています.ジョニーさんのもしっかりリストアされているのでソフト化に期待したいですね.

https://www.youtube.com/watch?v=tivmvtg2Nq4
「Prodigal Son」の音源は『True To The Blues - The Johnny Winter Story』に収録されています.『Johnny Winter And』でリックさんが「Layla」のリフと同じフレーズを弾いていると指摘されていますが,ここでもやっていますね.
ドミノスによる「Layla」のレコーディングはこの年の9月9日だったそうなのでリックさんの方が早いですが,リフはアルバート・キングの「As The Years Go Passing By」(1967年6月9日)の歌メロから採ったとされているのでリックさんも同じなのでしょう.

ジョニーさんはB面ラストに「I’m Yours And I’m Hers」が収録されていますが,デビュ・アルバムとほぼ同時の収録になります.翌1970年には『The Sounds of Rock Revolution '70』がリリースされ,ジョニーさんはA面ラストに「Johnny B. Goode」が収録されますが,これはもちろんスタジオ録音でしょう.
その後は不明ですが1974年の『The Sounds of Rock Revolution』に同じく「Johnny B」が収録されていますが,アンド名義のライヴ・ヴァージョンだったかどうかは不明です.1970年代後半になると2枚組の『Super Rock Live』,『Super Rock Festival』,『Three Super Rock Guitarists』のスリーヴに姿を現して,もはや定番となっていた「Jumpin’ Jack Flash」や「Johnny B.」のアンド・ライヴ・ヴァージョンが収録されるようになります.

まずコロンビアからのファースト・アルバム『Johnny Winter』のレコード評が掲載されていました.タイトルは『世紀のスーパースター/ジョニー・ウインター』.アメリカでは4月リリースでした.以前紹介した『Second Winter』が10月のリリースでレコード評が翌1970年6月号だったので,それよりは早い日本盤リリースだったことになります.
他方,『Progressive』の方はCCRなどと並んで『百万ドルのブルース・ギター/ジョニー・ウインター登場』というタイトルで東芝音工の広告に掲載されています.レコード評はいつだったか不明ですが,1988年にシンコーから出版された『ロック貴重盤』という本に復刻されていたので,掲載されことは間違いないです.

ジョニーさんのステージについては次のように書かれています.「ステージに並べられたスピーカーの数はおそらくこのフェスティヴァルでは最高でドラム,ベースをバックに,体が宙に浮く感じで弾くギターは,誰が聞いてもしびれ,黒人のブルースとは違い,彼のブルースには喜びが感じ取れる.アンコールにはB・B・キングが再度登場し,白と黒のデュエットを演じ,この豪華な顔合わせは,ニューポートでしか見られないだろう」(p.67).